太陽追尾特設ページ

多くのユーザー様より、太陽の自動ガイドがしたい等の要望をいただきましたので、α-SGRV2.1に太陽の自動ガイド機能を追加しました。
有効にご活用いただければ幸いです。

特徴

  • ☆ 短焦点のガイド用カメラを用い、追尾動作をします。
  • ☆ 超高精度追尾は出来ませんが、太陽像を撮影画角内に納める、安定した連続追尾をします。
  • ☆ 赤道儀だけでなく、恒星追尾機能の付いた経緯台でも追尾可能です。
  • ☆ 赤道儀の極軸設定はラフな設定(方向と角度設定)でも実用上問題なく安定した追尾が可能です。
  • ☆ ガイド用カメラは、NTSCの監視カメラ等がお勧めですが、webカメラでも使えます。

ダウンロード

ダウンロードページより最新のα-SGRをご利用下さい。

操作方法

ガイド用カメラの選定

  • ☆ PCに映し出される太陽像が大きすぎず、ルクバトが太陽像の重心検出が出来れば追尾可能です。
  • ☆ 実験では、1/3型監視カメラを使用した場合、f=8mm~28mm等が選択可能です。
    監視カメラ用のバリフォーカルレンズやカメラレンズ+減光フィルタで使用可能です。

ガイドデータの取得方法

  • ☆ 短焦点のガイドカメラを使用した場合、自動のキャリブレーションが出来ませんので、手動操作でガイドデータを取得します。
    • ① 太陽をガイド星モニタ内に設定し、*秒移動平均の数値を読み取ります。
    • ② 各ボタンを押して移動量を測定します。
  • RA+、RA-、DEC+、DEC-の移動速度を測定します。
  • 例:30秒間ボタンを押し、移動したピクセル数を30秒で割れば簡単に求められます。
    この方法で、それぞれの移動速度を求めます。(ラフな測定でOK)
    注)装置が変わらなければ、この移動速度は、1回測定し設定すれば毎回の必要はありません。

ガイドパラメータの入力

  • ☆ 測定結果はパラメータの編集画面から入力します。
  • 注)ガイド用カメラのX,Y方向が赤径、赤緯方向の場合はX,Yそれぞれ一方の値を入力でOKですが、ガイド用カメラの方向が調整出来ない場合や、経緯台を使用する場合は、X,Yそれぞれのデータを入力します。 赤道儀の東西反転時もこの画面の反転ボタンを使用します。

ガイドの起動

  • ☆ 設定メニュー内の「手動パラメータ使用」を選択することによって、追尾動作に移行します。
  • 注)右の写真は月ですが、同様な操作で、月等の追尾も可能です。 補足:通常の恒星追尾においても、同様の操作でキャリブレーション無しで追尾に移行可能です。固定観測所等では有効です。

パラメータ設定の呼び出し

  • ☆ ガイドパラメータのパラメータの編集ボタンにて編集画面が出ます。
  • 注)通常の恒星ガイドを行ったことがある場合は、既に数値が入っていますが、上書きして下さい。
    また、入力した値はプログラムの終了時にファイルに保存されますので、再起動後も有効です。
    更に、設定の保存により設定ファイルの保存が可能です。

基本パラメータの設定

  • ☆初期設定からの変更
  • キャプチャ間隔 500msec                                                               

制御パラメータの設定

  • ☆初期設定からの変更点
  • ガイド星周りに加重するの チェックを外す 「チェックしない」

ガイドパラメータの設定

  • ☆初期設定からの変更点
  • 自動制御間隔 2秒 その他の設定は必要に応じて設定して下さい。

ガイドパラメータの設定例

  • ☆ 右の設定例に従って入力して下さい。
    • ①各方向の速度設定
    • 測定結果に従って入力してください。
    • ②バックラッシュ
    • “0”を入力
    • ③フリーラン
    • “0”を入力
    • ④スケール
    • スコープサイズの4倍の数値を入力(自動計算されている場合は変更しない)
      例:スコープサイズが0.2の場合は、0.8を入力する