Q1,Webカメラ(ToUcam)を持っています。 α-SGR制御ソフトを使ってガイドエラーの測定をしたいのですが、出来ますか?
A1,可能です。α-SGR制御ソフトは、制御装置がなくてもガイドスコープに取り付けられたWebカメラからの画像を処理して表示しますので、ガイドエラー等の測定をする事は可能です。ガイド星を導入後、ガイド星のセンタリング、手動ガイドボタンを押すことによって、ガイドエラーを記録します。(データを記録する場合は、ガイド設定の「誤差データを自動保存するフォルダ」をセットしてください)
Q2,ST-***等の自動ガイド装置のガイド精度を測定してみたのですが、可能でしょうか?
A2,可能だと思います。弊社ではα-SGR制御ソフトのデバッグ時や制御感度測定時には、測定用のガイドスコープ+α-SGR制御ソフトで評価していますので、同様に可能だと思います。測定精度は各光学系により決まります。
Q3,α-SGRのシステムを使って、ガイド可能な撮影焦点距離とガイドスコープの焦点距離の関係を教えてください。
A3,お客様が使われている、赤道儀の性能や光学系の精度などによって様様な要因が関係しますので、お答えできませんが、参考までに、弊社の評価測定や実写試験の結果から判断すると、風などの影響がなくシンチレーションが良い状態の場合、1/3型CCD,解像度320×240でガイドすれば、撮影焦点距離800mm、ガイドスコープ焦点距離420mmで、補正が出来ています(エラーがシンチレーション幅の50%以内に収まる)。同種の質問は多数寄せられていましたので、撮影焦点距離とガイドスコープとの関係についての参考情報を公開しましたのでご利用ください。
Q4,高精度の極軸合わせをしなくてもガイド出来ると聞きましたが、出来ますか?
A4,お客様が使われている、赤道儀の性能や光学系の精度などによって様々な要因が関係しますのでお答えできかねますが、参考までに、某メーカーの赤道儀を使い、極軸望遠鏡で北極星が見える状態で、キャリブレーションを行い、自動ガイドを行っていますが、特に問題なくガイドしてくれます。これは、キャリブレーションのフリーラン測定によって得られた値と各方向の制御感度を計算する機能が有効に機能しているためです。
Q5,他メーカの自動ガイド装置には、赤経のみの補正に固定できる様な切替が有りますが、α-SGRは出来ますか?
A5,出来ません。開発のコンセプトとして、移動観測をする天体写真家の方々をターゲットにしていましたので、高精度な極軸調整が出来ない状況でも、自動ガイドを実現したいとの仕様にしています。このため、両軸制御が必要と判断し現状仕様と致しました。
参考に、高精度な極軸調整が出来ている赤道儀で使用する(赤緯軸の補正をしたくない)場合は、ガイド設定の制御時間閾値のY軸の数値を極端に大きな数字(5程度)にセットすることによって、極端に外れない限り補正制御をしない設定が可能です。
Q6,パソコンのCPU負荷について、具体的な例を教えていただけませんか?
A6,お客様が使われているPCカメラやUSBポートの能力等によってCPU負荷は異なりますのでお答えできませんが、参考に弊社が行っているデバッグ環境は以下のとおりです。
Panasonic Let’s Note CF-T1P(メモリ512MBに増設)にKenko デジアイピース PRO, EOS KissDigital, α-SGR,をUSBハブで接続し、
OS:WindowsXP Pro., Canon Remote Capture, UltraVNC, Kaspersky Internet Security 7.0,等がメモリー常駐状態でCPU負荷が50~60%程度になります。
この状態で、EOSからのデータ転送中もエラーにはならないことを確認しています。
Q7,なぜ、制御数値に画像センサの1Pixel以下の数値が使えるのですか?
A7,α-SGR制御ソフトは、ガイド星の中心を捕らえる方法として「輝度重心」を計算にて求めます。また、ガイド星の座標を求める際にシンチレーションの影響をキャンセルする(シンチレーションの中心を求める)ために「移動平均処理」を使います。この計算結果において、有効な小数点以下の数値となり、0.5Pixelや0.3Pixel等の数値を扱うことが出来るようになります。
Q8,EOSシリーズのミラーアップ機能が使える機種を教えてください。
A8,全てのEOSシリーズで使用できる機能ではありません。カメラのカスタム機能を確認してください。参考までに20D,40Dには付いています。
Q9,EOS Kissシリーズ用のレリーズケーブルは付いていますが、EOS20D,40D等のケーブルは?
A8,誠に申し訳ありませんが、標準添付は致しません。 参考にCanon Remote Switch RS-80N3と、添付のレリーズケーブルを切断して、このようなケーブルを作ることが出来ます。
作り方は簡単で、双方のシールド、赤,白線をはんだ付け等で接続し、ショートしないように絶縁します。
もし、ご自身で製作できない場合は、弊社にご相談ください。RS-80N3を送っていただければ、製作して返送いたします。(有償)
Q10,Q:USB延長ケーブル(5m)を使って離れた場所から使いたいのですが、制御装置が認識されません。
A10,お使いの、USB延長ケーブル(Arvel AUR09GR)を確認したところ、この延長ケーブルにUSBハブ等を接続した場合、接続したUSBハブがうまく認識出来ない様です。USB延長ケーブル(Arvel AUR09GR)を使用する場合は、単体のデバイスを接続する様にしてください。 それぞれ、USBカメラ、α-SGR制御装置を取り付けた場合は問題なく動作(確認)しました。
参考までに、弊社で試験用に使っている延長ケーブル5m(サンワサプライ USB2.0リピーターケーブル KB-USB-R205)は、延長先に取り付けたUSBハブ、PCカメラ、α-SGR制御装置等、問題なく稼動しています。
Q11,ソフトウェアのバージョンアップの方法を教えてください。
A11,α-SGR制御ソフトは、このホームページから最新バージョンをダウンロードしていただけます。
Q12,α-SGR制御ソフトを起動すると、「Filtergraphの設定に失敗しました。System Runtime InteropServices COMException 0×80040217) HRESULTからの例外です。0×800402170 System Runtime InteropServices Marshal ・・・」のエラーが出て起動しません。
A12,このエラーは、α-SGR制御ソフトが使用するイメージングデバイスが他のアプリケーションによって使用されている為に発生するエラーです。
PCカメラ等のイメージングデバイスを使用しているアプリケーションを終了してから、α-SGR制御ソフトを起動してください。
Q13,デジアイピースProがインストールできません。
A13,デジアイピースProのインストール最中に「ドライバが見つかりませんでした。」と表示され、インストールが出来ない現象が確認されています。
対処方法を公開しましたのでトラブルに悩まされている方は一度ご覧ください。
Q14,デフォルト設定でガイドした場合、小さなオーバーシュートを繰り返す「ハンチング現象」が発生します。
A14,ガイド条件(ガイド方向、ガイドスコープの焦点距離、赤道儀の微動速度等)の設定によっては、ガイド制御することによって小さなオーバーシュートを繰り返す「ハンチング現象」が発生する場合があります。
この様な場合は、ガイド設定を変更し、安定したガイド制御が出来るように調整することが出来ます。
設定変更のサンプルを作成しました。クイックガイドをご参考ください。
Q15,α-SGRとMTV-73S85HN-BSとの接続方法が知りたい
A15,数多くのお問い合わせがありましたのでこちらにて接続方法を公開しました。ご活用ください。